「将来も仕事に困らない職業につきたいなぁ」と考えながら進路を考えている人もいるのではないでしょうか?せっかく勉強するなら、将来性があってずっと困らない仕事を選びたいですよね。
この記事では人気の3つのお仕事について、これからニーズは増えていくのか、どのように現場が変わっていくのか説明します。
- 保育士
- 看護師
- 歯科衛生士
将来について考え始めた高校生の方はぜひ読んでみてくださいね。
保育士は働き方が変わっていく
保育士は現在ニーズがかなり高い職業です。
「待機児童」という言葉を聞いたことがある方もいるでしょう。待機児童とは保育園に入りたいのに、どこもいっぱいで入れない子どものこと。共働きのお家が増えたので、幼稚園や保育園の数がたりないのです。
こう聞くと保育士はずっと変わらず、仕事があると思うかもしれません。しかし、保育士の働き方は変わっていくと言われています。その理由を説明しますね。
子どもの数とともに幼稚園のニーズが下がる
子どもの数はどんどん減ってきています。そのため、保育園や幼稚園のニーズも下がっていくのではないかと言われています。
特に長い時間子どもを預けられない幼稚園の場合、2040年にはニーズが半分以下になるのではないかと予想されているのです。
保育の内容が重視される
保育園・幼稚園のニーズが下がっても、その分だけ保育士が減るというわけではありません。というのも、今の保育にはさまざまな問題があるからです。
- 長時間の保育をしないといけない
- 海外に比べて一人の保育士がみる子どもが多すぎる
- 保育の制度が70年以上変わっていない
今は保育士の数が足りずに、現場の負担が大きくなっています。そのため、どうしても保育の質に目を向けにくくなっていました。結果として制度も大きく変わっていません。
しかし、子どもの数が減ってくれば、手分けして働けるようになります。余裕ができてくればより良い保育ができる保育士の育成にも時間がつかえます。
このように、保育の内容が重視され、変化してくると予想されます。この変化に対応することが、これからの保育士には求められるのです。
看護師は専門性が求められる
高齢化が進んで65歳以上の人が増えているため、看護師は常に人手不足。ニーズは高まっています。
しかし、看護師の役割はこれから変わっていくだろうと予想されています。特にこれから求められるのが深い知識です。
AI技術が発展して単純作業がなくなる
現在、AI技術が発達してきています。いろいろなロボットを開発しているというニュースをみたことがある人もいるのではないでしょうか。
医療の現場にも、ロボットを導入し始めています。たとえば、ベッドからの移動をお手伝いする介護ロボットなどはすでに開発されているのです。
検温や検査の補助もできるロボットが導入されてきたら、今やっている看護師のお仕事が減っていきますよね。
こうなると、看護師は単純作業ではなく、もっとプロフェッショナルな仕事をしなければいけません。
認定看護師のニーズが高まる
看護の現場では、より深い知識が求められるようになっていきます。そんな中で、ニーズが高まっているのが認定看護師です。
認定看護師は、専門分野について高い知識を持っている人が取れる資格。たとえば、手術看護の専門、糖尿看護の専門、というように分野が分かれています。
認定看護師は、高いレベルの看護ができるのはもちろん、ほかの看護師に指導したり、相談を受けたりできるくらいの知識が求められます。
このように、より専門的に仕事をできる人が必要とされる時代になるでしょう。
歯科衛生士の役割は大きくなる
歯科衛生士も現在人手不足で、ニーズが高いお仕事です。お口のクリーニングや歯石取りをおこなう予防歯科に行く人も増えてきているので、歯科衛生士が活躍する場所は広がっています。
歯科衛生士は、これからもニーズが増えると言われています。その理由を紹介しますね。
将来的に今と同じ仕事内容でも需要は伸びる
現在も65歳以上の高齢者はたくさんいますが、さらに人数は増えていくと言われています。
今は4人に1人が高齢者。しかし、2050年には2.5人に1人は高齢者になると予想されているのです。こうなると、おうちでの診療を受けたい人も増えていくでしょう。
その分、歯科衛生士ももっと必要になりますよね。
また、長生きの人が増えたら、もっとお口を大切にするため、お口のクリーニングや歯磨き指導などを受けたい人も増えるでしょう。歯科衛生士は将来も重要な職業になると考えられます。
高度な治療を受ける患者が増えればさらに活躍できる
インプラントなどの高度な治療を受ける患者さんも増えています。
しかし、インプラントはていねいなメンテナンスをしないとお口の状態が悪化するので、歯科衛生士のケアが必要です。
そのほか、美意識の高まりからホワイトニングをする人も増えています。こちらも歯科衛生士がクリーニングなどの補助をします。
このように、高度な治療にはメンテナンスやケアが必要なので、将来治療を増える人が増えれば、さらに活躍の場は増えていくでしょう。