多くの専門学校が4コマ制と9時から17時程度の授業で運営をされておりますが中には午前中だけで終わる2コマ制の学校も出てきております。
来年度は2コマ制の専門学校は新宿医療専門学校、日本医歯薬専門学校の2校のようです。
短い時間で国家資格を取得できるというのは非常に魅力的ですね。
特に働きながら勉強をするという社会人にとっては良いと思います。
ただし、その分、夏休みなどの長期休暇も短くなるので夏休みを満喫したい高校からの進学者にとっては残念かも知れません。
ただ技術を身につける実習の時間も最低限となるため就職してから困らないのか心配です。
歯科業界の中ではあの学校の生徒は技術があり採用したい、実習も受け入れたいという声が上がる学校もあれば、合格率は高くても技術が身についていなくて再教育しなくてはいけない、また基礎的なこともできなくて実習中にスケーリングなどの経験を積ませるのが怖くてできないという学校もあります。他の学校の生徒と実習で被ったときに知識や技術の差が明らかになることもあります。
また2コマ制を導入した学校の昨年の合格率を見ると新宿医療専門学校が98.6%、日本医歯薬98.3%も合格率が100%ではありません。
特に日本医歯薬は2コマ制になる前での合格率なので2コマ制になることで合格率の低下が懸念されます。
2コマ制の学校の合格実績を調べたときに、在校生の方に話を聞く機会があったので詳しい国家試験の受験者数と合格者数と在校生の数値を確認したところ、国家試験の合格率を上げるために卒業試験でかなりの人数を落第させて留年をさせていたことが明らかになりました。
その生徒がいる直近2年分だけですが表にまとめてみました。
こう見ると合格率が100%近くに見えても実際は17%の生徒が留年で国家試験を受けていないことが分かります。