歯科衛生士の専門学校に進学すると、必ず待ち受けているのが「実習」です。
普段の授業の内容に着目しがちですが、実はこの実習もかなり大切なもの。しっかり重視して学校選びをしたほうが後悔しません!
そこで、この記事では気になる実習について、どんなものなのか初めてでもわかりやすく説明していきます。ぜひ、学校選びをする前に読んでみてください。
実習とは
実習は、歯科衛生士が活躍する現場に行って学ぶことです。学校を卒業するためには必ず実際の医療現場で学ぶ経験が必要になります。
まずは、実習のおおまかな内容について説明しますね。
歯科衛生士の実習はどんなところにいくの?
歯科衛生士の実習は、大きく分けて9種類。
- 歯科医院
- 専門歯科医院(矯正など)
- 総合病院
- 大学病院
- 幼稚園
- 小学校
- 保健所
- 保健センター
- 高齢者施設
学校により、何箇所行くか、どれくらい実習するかが異なります。提携している実習先を、2〜3箇所体験するところが多いようです。
多いところでは、アポロ歯科衛生士専門学校が8箇所体験できるとのこと。さまざまな現場に足を運べば、学べることも多そうですね。
歯科衛生士の実習はどんなことをするの?
歯科衛生士の実習は、実習先によってさまざまです。
- 歯科医院ならば基本的には歯科医師の診療のアシスタントをします。診療の流れを患者さんに説明したり、スムーズに治療が終わるようにサポートするのが仕事です。
大学病院や総合病院では、歯科医院で治療できないようなお口の中の病気に携わったり、入院患者さんのお口のケアをおこなったりします。
病院以外の場所では、お口の健康について指導するのが主な実習内容です。
たとえば、幼稚園や小学校での実習ではペープサートなどを作り、子どもに歯の大切さを伝えたり、歯磨きの仕方を教えたりします。
また、高齢者施設ではお口のケアはもちろん、全身の健康に向けてのお手伝いをしています。歯科以外のスタッフとも協力しつつ、食べたり話したりするのに大切なお口の健康を守るための仕事を体験できます。
歯科衛生士の実習はつらい?楽しい?
実習で行く現場は、患者さんにとっては治療の場です。そのなかでスタッフの1人として学ぶので、ときには厳しい指導もあるでしょう。学校で習ったことがなかなか活かせず、最初は苦労するかもしれません。
しかし、先輩たちも仲間と一緒に頑張って乗り越えているので、緊張しすぎなくても大丈夫ですよ!
また、実習ならではの楽しさもあります。患者さんにお礼を言われたり、実習担当の先生から褒められたりすると、自信にもなりますよね。臨床実習終了後には、「たくさんのことができるようになった」と皆さん自分の成長を実感しているようです。
実習に行くメリット
実習に行くとたくさんの良い点があります。特に大きなメリットを3つ紹介します。
- 実際の患者様と接する経験ができる
- 現場で働く姿をイメージできる
- 自分にあった就職先が選べる
ぜひ参考にしてください!
【実習のメリット1】実際の患者様と接する経験ができる
学校でもお口のクリーニングなど、実技の練習はありますが、本当の患者様と接することはできません。しかし、実習ならば現場で実際の患者様を前に仕事をしていくことになります。
その結果、今まで気づいていなかった足りない部分を見つけられます。患者様にお礼を言われたらモチベーションもアップして、今後の勉強にもより身が入ること間違いなしですね!
【実習のメリット2】現場で働く姿をイメージできる
実習では現場で働く姿をイメージできます。技術以外にも、歯科医師の先生やほかのスタッフとの連携、知識をわかりやすく伝える方法など、さまざまな課題に気づくことができるでしょう。
また、現場でうまくいかなかったところは、登校日に先生や友達に相談できるのもメリットですね。就職してから職場でうまく仕事ができなくても、なかなか相談する時間を作るのは難しいものです。
実習では、社会に出た後にぶつかる課題を先に知れるので、学生の間により実力がつけられます。
【実習のメリット3】自分にあった就職先が選べる
歯科衛生士の就職先は、歯科医院だけではありません。保健センターや介護・福祉施設で活躍している人もいます。
しかし、どういう就職先が自分にあっているのかよくわかりませんよね?この疑問に答えられるのが実習です!
学校によっては、いくつかの実習先を回ってさまざまな経験ができるところもあります。たくさんの現場が見られれば、自分に合う仕事場がわかりますよね。
実際に就職してから、イメージと違ってツラい想いをしないためにも実習は役立ちます。自分にあった職場で将来楽しく働くためにも、実習は大切です!
実習の内容は学校によって差がある?事前に要チェック!
ここまで紹介してきたように、実習はかなり有意義なものです。大変な部分もありますが、働く姿を想像できるので将来をイメージしやすくなります。しっかり実習をすることで、その後のに受ける授業のモチベーションも上がるでしょう。
しかし、実習の内容は学校によって異なるので注意が必要です。何箇所も回って経験を積めるところもあれば、2,3箇所しか回らないところもあります。もちろん、将来の就職先を考えるためには、多くの場所を見られる方が良いでしょう。
また、実習が始まる時期もさまざま。早めに現場を知ってその後の勉強に役立てるには、2年生から実習できるところがおすすめです。
都内の学校だと、アポロ歯科衛生士専門学校や、新宿医療専門学校が2年生から現場での臨床実習を取り入れています。
このように、内容や時期は学校によって大きく異なります。そのため、ぜひ実習にも着目して、進学先を選んでみてください!