「将来は歯科衛生士になりたいけど、どうやって学校を選んだらいいんだろう?」
という疑問を持っている方もいますよね。高校2年生くらいになると、学校見学に行く友達が出てきたり、進路の話も上がってきたりして、将来を考え始めた方も多いのではないでしょうか。
そんなあなたに、歯科衛生士になるまでの流れと、学校の探し方を紹介します。
- 歯科衛生士になる方法
- 学校選びのポイント
- 進路の情報の探し方
進路についてこれから考えようと思っている方にもわかりやすく説明しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
高校を卒業してから歯科衛生士になるには?
歯科衛生士になるには、どんな学校にいって何をしたらよいのでしょうか?まず最初に歯科衛生士になるまでの流れをチェックしましょう。
学校卒業後に国家試験に受かればなれる
歯科衛生士になるには2つの条件があります。
・国が指定した専門学校・短大・大学を卒業
・国家試験に合格
歯科衛生士になるには国が指定した学校を卒業して、試験に受からなければいけません。学校を卒業したら誰でもなれるものではないんですね。
とはいえ国家試験の合格率は95%以上。歯科衛生士になるための学校を卒業できるように勉強しておけば、基本的には合格できますよ。
国家試験を受ける前に通う学校は主に3種類。
- 専門学校
- 短期大学
- 大学
学校により、3年制だったり、4年制だったりします。しかし、どの種類の学校にいっても、国家試験で受ける内容は変わりません。そのため、内容をよく比較して、自分にあったところを選ぶのが大切です。
専門学校・短大・大学は何が違うの?
それでは歯科衛生士になるための学校には、それぞれどんな特徴があるか説明します。
専門学校
専門学校は3年制の学校です。名前のとおり、歯科衛生士になるための専門的な授業が中心に行われています。
細かい特徴は学校によって変わってきますが、おおよそ下記のような感じです。
- 歯科衛生に特化したカリキュラム
- 授業は時間割が決まっている
- クラスのメンバーと勉強する
- 実習を豊富にしている学校も多め
- 設備が整っている学校が多い
歯科衛生士のための学校なので、基礎から専門性の高い授業を受けられるのが魅力的です。また、国家試験の対策講座に力を入れているところもおおいです。
短大
短期大学も3年制の学校です。短大では歯科衛生士の勉強をしながら、幅広い知識を身につけられるカリキュラムになっています。
- 歯科衛生士以外の幅広い知識も学ぶカリキュラム
- 授業は自分で選ぶ
- 授業ごとに一緒に受ける人が変わる
- 歯科衛生士以外の資格を取れるところもある
短大は、歯科衛生士以外の内容も勉強できるようになっています。そのため、一般の会社や福祉の仕事など、進路が広がるのが特徴です。
ただし、学ぶ範囲が広い分、実習は専門学校より少なめ。まだ進路が絞りきれていない人向けですね。
大学
大学は4年制の学校です。基本的な特徴は短大と同じですが、一年学校に行く期間が伸びるので、より教養を幅広く勉強ができます。
いろいろなことを勉強したい人にはぴったりですが、歯科衛生士に関係ないことはやりたくないという人には向きません。
歯科衛生士になって歯科衛生士として働くならば、大学と専門学校で大きな差はありません。ただし、お口に使うグッズ歯科の機材や材料を扱う企業など、会社にで就職する場合は大学を卒業したほうが有利なことが多いです。
専門学校・短大・大学はどれがおすすめ?
専門学校・短大・大学と3種類もあるとどれがいいか迷いますよね。
希望によっておすすめが変わるので、自分の考え方に近いものを選びましょう。
専門学校 | 歯科衛生士にかかわる勉強だけしたいクラスで同じメンバーといつも一緒がいい |
短大 | 歯科衛生士以外の勉強もしたい現場に早く出たい |
大学 | 歯科衛生士以外の勉強もしたい会社への就職も考えておきたい |
学校で勉強できる内容や目的が変わるので、よく考えてから決めるようにしてくださいね。
歯科衛生士の大学や専門学校はどうやって選ぶの?
歯科衛生士になれる学校は3年制、4年制と種類が多い上に、それぞれたくさん学校があるのでどう選ぼうか迷いますよね。
学校を探すときに、必ず確認したいポイントは5つです。
- 国家試験対策
- 実習先の多さ
- 設備
- 雰囲気
- 学費
1:国家試験の対策
歯科衛生士の国家試験は、年に1回。チャンスがが少ないので、しっかり合格したいですよね。そのためには、試験対策をしっかりしていて合格率が高い学校を選びましょう。
パンフレットに合格率を載せている学校もあるので、事前に確認するのがおすすめです。
2:実習先の多さ
せっかく歯科衛生士になって就職しても、職場が合わなかったら困りますよね。そうならないために、たくさんの場所で実習できる学校を選ぶのがおすすめです。
いろいろな現場をまわることで、自分が向いている場所がわかってきます。実習が多くてさまざまなところを回る学校ならば、卒業後もピッタリの就職先を選べますね。
3:設備
学校にある設備もしっかり確認しましょう。数が少ないと、2〜3人で1台の機器を交換で使うことになります。せっかく実技の練習をするなら、少しでも長く使いたいですよね。
また、新しい設備を取り入れている学校なら、常に最新の技術を勉強できます。
4:雰囲気
3〜4年勉強する学校だからこそ、楽しく通いたいですよね。卒業まで頑張るためには、自分が好きだなと思える学校を選ぶことも大切です。
先輩たちや先生の雰囲気のほか、学校のそばの飲食店や最寄り駅の様子など、しっかり確認して選びましょう。
5:学費
授業内容も大切ですが、卒業までにかかるお金も確認しておいたほうがよいですね。歯科衛生士は実習も多く、道具をそろえる必要もあるので、思ったより学費が高くなるかもしれません。
参考として、学校の種類別に支払う費用、学費の目安を紹介します。
学校の種類 | 1年目の費用 | 卒業までの費用 |
専門学校 | 70〜130万円 | 200150〜35000万円 |
短大 | 80〜150万円 | 300〜45000万円 |
大学 | 80〜150万円 | 3400〜500万円 |
けっこう費用には幅がありますよね。学校によって変わってくる部分なので、受験を決める前にしっかり確認しましょう。
歯科衛生士の大学や専門学校の情報はどうやって集める?
学校の選び方がわかったら、実際に情報を集めていきたいですよね。歯科衛生士になるための学校情報は、主に3つの方法で調べられます。
- パンフレット
- ホームページ
- オープンキャンパス
いろいろな方法で、情報を集めていきましょう。
パンフレット
学校が作っている紹介用のパンフレットを読めば、情報が集まります。気になる学校の分をまとめて取り寄せてみてもいいですね。
パンフレットを並べながら比べてみると、それぞれの学校のいいところがわかってきます。まだ候補が絞れていない人はパンフレット集めをしてみましょう。
ホームページ
気になる学校が見つかったらホームページもみてみましょう。ホームページには最新情報が載っているので、学校でおこなうイベント情報や入試情報が手に入ることもあります。
パンフレットより詳しい情報も手に入るので、気になることはどんどん調べてみましょう。
オープンキャンパス
気になる学校がいくつか絞り込めたら、オープンキャンパスにいってみるのもおすすめ。
オープンキャンパスでは、実際に学校を見学したり、模擬授業を受けたりできます。先輩たちと直接話せる学校もあるので、雰囲気を調べるのにぴったりです。
学校に足を運ぶことでキャンパスライフも想像しやすくなるので、ぜひ見に行ってみてください。