歯科衛生士の本音!実際どんな1日を過ごしているの?

「歯科衛生士に興味はあるけど、やりがいとか苦労とかって、どうなんだろう。将来性はあるのかな?」

そんな疑問を持っているあなたに、お答えします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

歯科衛生士のやりがいとは?

どんな仕事もそうですが、歯科衛生士のお仕事にもやりがいと苦労とがあります。

両方を知っておくと、歯科衛生士になる前から心がまえができますよ。

まずは、やりがいについて。

  1. 患者さんの笑顔
  2. チームプレーがうまくいったとき

1.患者さんが良くなって笑顔になるとき

歯医者さんに行くだけで「治療のときに痛いんじゃないか」と不安になる患者さんは大勢います。

でも、その患者さんが歯をきれいにしてもらって良くなり、笑顔で「ありがとう」と言ってくれるとき。歯科衛生士のお仕事のやりがいを感じる最高の瞬間です。

2.チームプレーがうまくいったとき

総合病院や高齢者施設などでは、歯科医や看護師だけでなく、ほかの医師や介護士などのスペシャリストたちと働きます。

そのチームプレーがうまくいったときには、施術の流れの中で自分が役に立ったと感じて、達成感を感じられるのです。

歯科衛生士の苦労とは?

何のお仕事にも苦労はあります。

以下の項目のことも知っておけば「こんなはずじゃなかった…」とならずにすむので、確認しておきましょう。

  1. スタッフとの関係
  2. さまざまな患者さんへの対応
  3. スキルを学び続ける必要性

1.スタッフとの関係がうまくいかないとき

歯科医院で働く場合、歯医者さんやほかの歯科衛生士、歯科助手たちとうまが合わないとき、苦労を感じるでしょう。ワンマンの医院長や、「お局」のような先輩とうまくいかなかったりする場合もあります。

しかし、人間関係は自分の考え方次第で変えられることが多いですから、めげないことが大切です。

2.どんな患者さんにも親切丁寧に接しなければならないこと

  • 治療への不安がある
  • 治療の前に嫌なことがあった
  • 仕事で忙しい

上記のように患者さんにもいろいろな人がいるので、ときには嫌な思いをすることもあるでしょう。

そんなつもりはなくても「スタッフが不愛想」「偉そう」とかいったクレームを受けることも。

しかし歯科衛生士は患者さんの不安を取り除いてあげることも仕事の1つ。

「選んでいただく側」であるという腰の低い態度をとることが大切ですよ。

3.日進月歩する技術を学び続けなければならないこと

医学の分野は日々技術が進歩していきますので、新しい機械の操作法やスキルを学び続けなければなりません。

忙しい日々の中で、勉強し続ける努力が必要です。

歯科衛生士の現状とは?そして将来性とは

歯科衛生士のお仕事をめざす人にとって、現在の状況と将来性は気になりますね。

結論としては現在安定した求人がありますし、将来性も明るいです。

詳しくみていきましょう。

現在、安定した求人がある

2018年度の歯科衛生士の求人倍率はなんと21倍。

「求人倍率21倍」という数字はなにかというと、1人の歯科衛生士に対して、求人が21件もあるということです。

歯科衛生士になりたい人は、好きな職場を選べる可能性が大きいですね。

将来性1.高齢化で求人が増える

高齢になると虫歯が増えることもあり、高齢者の口腔ケアは非常に大切です。

そして、2050年には2.5人に1人が高齢者になると言われていますので、歯科衛生士の必要な仕事も増えると予想されます。

将来性2.技術の進歩で求人が増える

現在、インプラントを選ぶ人が増えています。

インプラントとは、あごの骨に人工の歯根を埋めこみ、その上に人工の歯を入れる技術のことです。

この方法では、定期的なメンテナンスが必要です。

こうした技術の進歩で、歯科衛生士のお仕事が増える可能性が大きいのです。

歯科衛生士はこんな一日を送っている

ここで実際に、歯科衛生士の1日をのぞいてみます。

9時から17時までといった日勤と、夜遅くまで診療する医院などでのシフト制とがありますので、自分に合ったところを選びましょう。

以下は、フルタイムの歯科医院での一例です。

出勤着替え、器具の準備、院内の清掃
診察開始患者の歯のクリーニング、歯科医師の治療の補助、定期健診
昼休み一般的に1-2時間の休憩
診察再開午前と同じ業務、納入業者の対応など。
帰宅器具の片付け、帰宅

歯科衛生士の仕事についてのQ&A

ここからは、歯科衛生士の仕事についての疑問を考えましょう。

1.長期休暇はとれるか、週休二日か

歯科医院によっては、夏(お盆休み)や冬(正月休み)など、7日以上の長期休暇が取れることも。

入ってから「初めて知った」では遅いので、求人の休日、有給休暇の欄をしっかり確認しましょう。

パートタイムで働くなら、出勤が週1日からというところもあり、長期休暇も問題なく取れます。

2.大学病院は普通の歯科医院とではどう違うか

大学病院の求人は少なく、また歯科医院に比べて給与が高いということもありません。

しかし、5時の定時で上がれたり、保育施設が付いていて働きながら子供を預けられたりと、ライフワークとのバランスがとりやすいのがメリットです。

3.歯科衛生士になるための専門学校にかかる費用はいくら?

3年間で150~350万円と振りはばが大きく、学校によってちがいますので、気になるいくつかの学校の資料を送ってもらってみてください。

4.どんな人が向いているのか

小さな子や高齢者などを含むすべての患者さんに、歯ブラシの仕方などを伝えるので、コミュニケーションスキルが求められます。

また、細かな作業が得意であること、歯医者さんの指示にふさわしく対応できるスキルも必要です。